ドライマウスとは

drymouthtoha03.jpgドライマウスは、文字通り、唾液の出る量が少なくなり、お口の中が乾燥する状態を言います。専門用語では口腔乾燥症ともよばれていますが、日本では約800万人の方が、ドライマウスの症状があると言われています。

ドライマウスは、軽度な場合は、お口の中がネバネバし、口臭が出たりします。また、通常は唾液で洗い流されているお口の中の細菌が、唾液が正常に分泌されないことにより増えてしまい、虫歯や歯槽膿漏、歯周病のリスクが高くなったりします。

もし、ドライマウスの症状が重度になると、強い口臭や、舌がひび割れによる痛み、食事が出来なくなる、食べ物の味を感じなくなる、しゃべるのが困難になるなどの症状が出 ます。

そして、もっと怖いのは、 ドライマウスが重度の場合、口腔内に歯周病菌や虫歯菌が大量に増えてしまい、drymouthtoha01.jpg多くの虫歯が出来たり、歯槽膿漏、歯周病が悪化してしまうことがあります。

特に高齢者の方に多いのは、これらの症状が悪化すると、歯がグラグラしてきて、抜けてしまったりするだけでなく、お口の中の細菌が肺に入って肺炎を引き起こす誤嚥性肺炎になることもあり、それが元で命にかかわることもあります。

 

全身に悪影響を及ぼす、怖〜いドライマウス

drymouthtoha02.jpgお口の中には多くの細菌や微生物が存在しています。個々のお口の中にすでに棲みついている細菌類は、常在菌といって、お口の中で快適に暮らしているので、外から新しく入ってくる細菌が定着しようとするのを嫌います。そして、新しい細菌たちが入ってこようとすると、定着させないように戦う性質があります。このことこそが、さまざまな細菌類や病原菌からの感染を防ぎ、私たちの健康を守ることにつながる働きとなっています。

 

しかしながら、唾液の分泌が減ってしまうと、長く棲みついている常在菌が本来の働きができなくなってしまいます。そして、常在菌が、侵入してきた細菌類や病原菌に対しての戦いをしないと、お口の中の微生物のバランスが崩れてしまう結果を招き、口から感染を防御する働きが損なわれてしまいます。

 

特に、高齢者や重病人など、体力や免疫力が低下した人がドライマウスになると、お口から入った細菌類からの感染を防ぐことが難しくなります。このため、有害な細菌が繁殖して、それがお口から全身への運ばれていく結果となり、全身の健康を脅かす脅威にもなりかねません。